導入講座4

ここから導入講座の開設に入ります。簿記の基本となることが書いてありますので理解してください。

 

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解説 大学合格より1年後

 あれから1年、すっかり大学生になった拓哉が部屋にいた。両親に頼んで、借金をして車を購入したり、いろいろあった1年である(今は春休み)。大学ではテニスサークルに入って大学生活を満喫している。大学の講座で簿記論をいうのを学習した。家計簿をつけていたので、少し簿記風にこの1年間を考えてみると以下のようになった。

注:下記の例はあくまで、簿記をわかり易くするためのもので、実際の簿記とは違う部分もあります。

 

do001

 

     の欄は拓哉が3月15日現在で持っているものです。

現金や銀行預金、友人に貸したお金などです。

器具・備品というのは、今の住まいに入居するときに購入した家具や、スクーター、車などです。この部分は、お金もしくは、お金に類するもの(売却すればお金になるもの)をこの欄に記入するのです。この欄に来る物を資産といいます。

 

     の欄は拓哉が現在借りているお金です。

遊びに行って友人から借りているお金や、車を購入するために父親から借りたお金など、将来にわたって返済しなければならないものをこの欄に記入します。この欄にくるものを負債といいます。

 

     の欄は現在の元手を現します。この例では、拓哉君が一人暮らしを始めるために、両親からもらった1,000,000円などです。利益については、1年間の収入と支出の差と思って下さい。この欄にくるものを純資産(資本)といいます。

 

簿記上では、現金や、銀行預金、器具・備品など、種類別に分けていますが、そのそれぞれを勘定科目と呼んでいます。もちろん、借入金や資本金も勘定科目です。また、簿記では必ず資産と負債+資本の合計が一致します。

 

このようにすれば、3月15日現在でどの程度、拓哉君がお金を持っていて、どの程度、人から借りているのかというのが一目瞭然でわかりますね。しかし、簿記的に考えると、これだけでは、ダメなのです。

この1年間で、どれだけ収入があって、どの程度支出があったのかも知りたいとは思いませんか?上の例では、あくまで3月15日現在の状況を示しているにすぎません。

そこでもう一つ表が必要になるので作成してみました。

 

 do002

 

    の欄は1年間で拓哉君が得た収入です。毎月100,000円の仕送り、アルバイトで稼いだ収入などがあります。拓哉君は1年間車を買うために、がんばってお金を貯めました。

 

     の欄は拓哉君が生活するために必要なものを購入した金額です。食費や、家具代などがこれにあたります。

 

     の欄は収入から支出を引いたものです。普通に生活する分には拓哉君はこの1年で220,000円の利益を出したことになります。

 

しかし、拓哉君は9月に車の免許を取得してどうしても車が欲しくなり、両親から借金をして購入してしまいました。購入するのに、両親から800,000円借り、1,000,000円の車を購入しました。

 

そうすると

     の欄は1年間どの程度お金が増えたかを表す利益になります。拓哉君は、大学生活1年目で20,000円余裕ができたことになります。

 

簿記の目的は、上記のような2つの表を作成して、どの程度余裕があるのか、1年間でどの程度お金が必要になったのかを判るために作成するのです。

 

 


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