基礎講座9

基礎講座9では実際に簡単な問題を解いてみて下さい。問題は仕訳から始まります。

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基礎講座 9まとめ(取引から決算書作成まで作ってみよう)

 

今まで学習した流れ(仕訳帳の作成→総勘定元帳の作成→試算表の作成→貸借対照表、損益計算書の作成)を例題に基づいて復習します。(単位は小額にしています。)

 

★例 題★

以下のえーかわ商店の取引に基づいて、貸借対照表・損益計算書を作成しなさい。(日付は入っていませんが、上から順番に発生したものとする。)

 

1.資本金300円を元に営業を開始した。

2.運転資金として銀行から200円借入した。

3.商品1個を400円購入(仕入)し代金を現金で支払った。

4.上記3商品を600円で販売し、代金は現金で受け取った。

5.商品1個700円購入(仕入)し代金は現金で支払った。

6.上記5商品1000円で販売し、代金は現金で受け取った。

7.社員に一年分の給料として300円支払った。

 

という取引があったとします。実際は1年でこんなに少ない取引、並びに給料を1年分まとめて支払うことはないのですが、商品を仕入れる、商品を売る、そして社員の給料など簿記で必要な学習項目の内容になっています。さて決算書を作るにはどうすればよいか?

 

STEP1 仕訳 (基礎講座3での学習項目)

最初のステップとして仕訳を行います。実際に仕訳を行ってみましょう。解答できるところだけでもいいので、一度挑戦して下さい。仕訳の仕方は現金を基準に考えるのでしたね。(現金が増加すれば借方へ、減少すれば貸方へ)

 

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それぞれ仕訳してみると以下のようになります。どうです?きちんと正解しましたか?

 

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すこし難しいと感じたでしょうか?初めて問題を解くので戸惑ったかもしれません。現金が増加すれば借方へ、減少すれば貸方へ記入するのは、わかっていても、相手の勘定科目が解らないので解答できなかった方もいるのではないでしょうか?ここでは、解答を見て、解らなかった勘定科目を確認して下さい。

 

STEP2 総勘定元帳の作成 (基礎講座4での学習項目)

仕訳が終わると次は総勘定元帳の作成です。各科目で総勘定元帳を作成しましょう。

総勘定元帳では勘定科目ごとに元帳があると考えるのでしたね。ここでは、現金、仕入、資本金、借入金、給料、売上の総勘定元帳があると考えて、それぞれを完成させます。作成の時には、仕訳したものを元に、現金を基準に考えて現金の増加は借方へ、その後相手科目の総勘定元帳を埋めます。また現金が減少すれば、貸方へ、その後相手科目の総勘定元帳を埋めます。

 

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正解は以下のようになります。

 

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総勘定元帳の作成は、簿記の学習で最初につまづきやすいところの一つになっています。注意する点としては、一つの取引に対して、必ず、勘定科目が2つ出てきますので、総勘定元帳への記入は2冊記入することになります。

 

 

STEP3 合計残高試算表の作成 (基礎講座5での学習項目)

総勘定元帳の作成が終了すると次は合計残高試算表を作成します。合計残高試算表を作成するには総勘定元帳の合計をまずは借方・貸方に記入します。その後で残高のあるほうに差額を記入します。

 

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正解は以下のようになります。

 

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合計残高試算表は、総勘定元帳からそのまま数字を移動するだけなので、そんなに難しくはなかったと思います。

 

STEP4 精算表の作成 (基礎講座6での学習項目)

合計残高試算表が完成したら、試算表の残高をもとにして精算表を作成します。精算表の作成は、まず試算表の残高を記入して、その数字を損益計算書欄、もしくは貸借対照表欄へ移動します。貸借対照表の借方合計と貸方合計が一致するので、そこから利益を求めます。(損益計算書でも可)。ここでは、修正記入欄は使用しません。

 

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正解は以下のようになります。

 

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簿記の初学者が精算表の作成でつまづきやすい箇所が2点あります。

一点目は、残高試算表へ記入した後にその数字を貸借対照表の方へ移動するのか、損益計算書の方へ移動するのかという点です。これはばかりは、覚えていくしか対処の方法がありません。勘定科目ごとに、「現金」なら資産なので貸借対照表、「借入金」なら負債なので貸借対照表、「売上なら収益なので損益計算書」というふうに覚えていくしかありません。どの簿記3級で必要な勘定科目の一覧は、基本講座で解説します。

 2点目は利益の計算をすることです。貸借対照表での借方合計と貸方合計は必ず一致します。(損益計算書でも同様のことが言えます。)利益はそこから逆算しますので、精算表では一番最後に埋まります。この例で説明すれば、貸借対照表だと借方合計の700から貸方合計の500を引いて計算します。損益計算書からだとまず貸方合計の1600から仕入と給料の合計1400を引きます。貸借対照表で計算した利益と損益計算書で計算した利益が一致すれば、ほぼ、間違ってはいないでしょう。

 

STEP5 貸借対照表の作成 (基礎講座7での学習項目)

精算表を作成すると最後に決算書を作成します。決算書には貸借対照表と損益計算書がありますが、ここでは、貸借対照表を作成してみましょう。貸借対照表の作成は、精算表の貸借対照表欄を抜いて記入すれば完成しますので、それほど問題はないと思います。

 

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正解は以下のようになります。

 

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【 STEP6 損益計算書の作成 】(基礎講座8での学習項目)

同様に損益計算書を作成してみましょう。

 

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正解は以下のようになります。

 

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これで一連の取引から決算書の作成までが完成したことになります。

この基本講座では、一連の流れを理解することを目標に作成していますので、詳しく説明すると、簿記試験の内容では異なる箇所もありますが、大まかな流れはつかめたのではないでしょうか?ここまでの学習内容が理解出来たら後はしめたものです。より、実戦に近い内容を学習していけばいいだけなのです。実戦的な内容は、次の本科講座で学習します。

 

 


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